2005年08月14日

いつもチンチンに冷えたコーラがそこにあった  その3

「君の笑顔にもう一度会いたい。そのフワフワの髪に、柔らかな君のすべてに、もう一度
会いたい。どうして急に冷たくなったの。二人の楽しかった時間はいつわりだったの、、、」

お昼の校内放送で、赤面してしまいそうな詩が読まれた。何これ、もしかして、彼の詩で
は。やはり、メッセージは「1年生の君に。」遼子どんな気持ちで聞いただろうか。

「今日の校内放送には驚かされたね。赤シャツ君まだ諦めきれないんだね、遼子のこと。」
「なんだか、少し怖い感じなんです。お昼休みによく呼び出しに来てたでしょ。この頃は、
いつということもなく、私の教室の廊下にボーと立っているんです。でも私を見ても、何も
言わないで悲しそうな目で見てるんです。時々は校門の前で待っていたり、部室へ行く
渡り廊下に立っていたり。今日のように校内放送で、あんな恥ずかしい詩流したりして、、、。」

それから遼子は、校内の廊下をいつも走って通るようになった。
「遼子なにも悪いことしたわけじゃないんだから、そんなに逃げ回ることないよ。彼に
きちんともう一度話してみたら。」
「何度も電話で話したんですよ。」「赤シャツさんのこともう好きになれないんです。
校内で待ちぶせされるのも、とても迷惑なんです。もう私を追いかけるのはやめてください。」って。」
そしたら彼「君を見ていたいんだ。君に会えない日は、生きている意味がない気さえして
しまう。追いかけずにはいられないんだ。」って涙声で言うんです。
「だから逃げるしかないんです。なんだか私も、気持ちが追いつめられていて、彼の悲し
そうなまなざしが怖くて、逃げても逃げても追いかけてくるみたいで。「新聞を作ること
がなかったら、学校に行かなくていいのに。」と思ってしまうんです。」


赤シャツ君のストーカー行為もそのうち納まるだろうと考えていたけれど、なんと大学
受験の前日まで続いた。受験の前日まで彼を深く傷つけてはいけないと気遣っていた
遼子の、張りつめていた気持ちの糸が、ぷっつりと切れてしまう出来事が起きたのだった。


お盆は毎年、長男の嫁をやっています。大変だけどやるしかないですね。でもこの物語
書いている時は嫌なことも忘れられて、私1人のささやかな楽しみ。





 
 
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